[REVIEW] フラジャイル 病理医岸京一郎の所見 [Fragile – Byourii Kishi Keiichirou no Shoken]

[REVIEW] フラジャイル 病理医岸京一郎の所見 [Fragile – Byourii Kishi Keiichirou no Shoken]

[REVIEW] フラジャイル 病理医岸京一郎の所見: 面白いので続き買います!

月刊アフターヌーンで出会った第1話から心を鷲掴みされた本格医療raw manga。病気の原因を調べ診断を下す病理医、岸京一郎が主人公。強烈な変人だが極めて優秀。自分の診断を貫く為には、同僚である医師たちはおろか院長と軋轢を起こすことも意に介さない。「フラジャイル=割れ物注意」だが、脆弱性皆無の強固な性格の持ち主。

以下ネタバレありです
病院の偉い人は保険が通らない検査は嫌がるかもしれませんが、見逃しのほうがもっと嫌がるので、安易な診断に飛びついて検査をしぶるなんてことはしません。保険病名を強引につけてでも、見逃しのないように、かつ病院の収入になるように、それはそれは利口に動いています。病理医が組織診断で癌細胞と言っているのに全身CTも撮影せずに化学療法を開始して効かなかったから肺炎というような呼吸器外科医は日本にはいません。クローン病に近い症状の患者がクオンティフェロン陽性であることに気づいていながら腸結核を見逃す消化器内科医なんて200%いないでしょう(クオンティフェロンは結核の補助診断のための検査であって、結核を疑わなければ検査すら出しません)。

そして岸先生はといえば、各科カンファに参加したり、他の検査も見て意見したり、なかなかこんなにやってくれる先生もいないと思うほど積極的ではありますが、病院に一般的にいる、デキル病理医の先生と、病理診断の結果そのもの正確性が異なる印象はうけません(というより組織診断の客観性とはそういうものだと思います)。

つまりこのお話は「優秀なプロフェッショナル=野球で言えば3割打者」に「プロにも満たないレベル=草野球のおじさんピッチャー」
をぶつけて話を膨らませている感は否めないとは思います。

病理の先生が幅広い疾患の知識を持って、患者さんの人生を左右する診断を背負っているのも事実。
救急医が36時間働いているのも事実ですが、「見逃しのないように、安易な診断に飛びつかないようにしている」のも事実なのです。

そんな岸と関わる、岸に惹かれて押しかけ病理医見習いとなる研修医の宮崎、臨床検査技師の森井、岸と大学が同窓の女医・細木等々とのやり取りで話は進んでゆく。強烈な岸に引けを取らないキャラの立った脇役たちの造形も見事。単なる変人ではない、岸の病理医としての矜持と自らの診断を貫く理由が、脇役たちとのやり取りの中で鮮明に浮かび上がってくる。

原則一話読み切りで、どのmanga raw話もクオリティーが高い。今後の、宮崎の成長、森井の決断、細木が仄めかす主人公の過去なども楽しみ。

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